ロンの闘病生活が、８月２５日から始まりました。あれよあれよという間に衰弱して、ヘルパーの出番がすぐに必要になりました。それでも10月11日までにこの記事を書いていれば　―今日は15日です―　理想の介護を目指して頑張っている様子を、綴ることができました。

　12日にロンは吐くようになり、おしっこが出なくなりました。かわりに、タール状の独特の臭いのするうんちをするようになりました。うんちの出る前には、ツツドリのような声で二回ホーホーと鳴きます。間をあけてこれが続き、出た後もしばらくホーホーと鳴きます。この声を聞くと、ちいは虐められていると思うらしくパニックです。

　体調が悪いと、心さびしくなるのでしょう。私たちとの間に心の距離を保っていた彼が、気配がないと遠慮がちにホーホーと鳴きます。感覚が鈍くなっているので、呼ばれたら「いるよ」となでて安心させたり、食事の時は椅子をぴったりつけて隣に、寝る時もくっつき虫です。今は、ただ彼の側にいるのがケアの全てです。

　ロンの温もりが、好きです。彼の側にくっついていられるのは、幸せです。ヘルパーの勉強をしたばかりなので、してあげられることばっかりを考えていましたが、私の方がもらうものが多いかなと実感しています。寝たきりでかまわないから、ずうっと生き続けて欲しいと願っています。