ミジンコ470号   2002年2月6日発行

〇もう一本はどこに 6月1日
 榧ノ尾山でのことです。
 先客のご夫婦に見せていただいたのは、鹿の角いっぽん。私たちとは逆からいらして、すぐそこの登山道の真ん中で拾ったとか。落ちたばかりと判る、新鮮なものです。知らんぷりをしましたが、ちいが追っかけて行ったあの鹿だろうと、ピンときました。
 お話ではお薬にして使用するらしい…、とても高価なのだそうです。私たちだったら、宝物として飾っておくのにな、でも山の神様は私たちを選んではくださいませんでした。HPにUPできるキノコで十分と、お考えになったんだろうと思いました。が、もしかして、鹿の角は二本あるのだから、もう一本も近くにあるかもしれない、今日の最後の楽しみにと用意しておいてくださっているかも…。
 休憩をする予定でしたが、急がないと他の方のものになってしまうかも、そのまま先へ進むことにしました。鹿の角、鹿の角と探しながら歩きましたが、見当たりませんでした。

〇いただき上手
 和久・雅枝さんやしゅんから、よくプレゼントをいただくようになりました。最近のヒット作は、王将の前の道にいたというヤモリ、尻尾再生中の不細工な子でしたけれど、とても嬉しかったです。
 自立して自宅を離れると、親の喜ぶ顔が見たくなります。私もそうでした。そのために何をすればよいか判らずに、喜びそうな物を送ってみましたが失敗ばかりでした。最後には、無駄だと叱られました。こうなると、その後のコミュニケーションが途絶えてしまいます。
 私は、いただき上手になりたいです。そこから、絆の輪を広げることができる人になりたいです。


No.470  鈴子の部屋  二人山脚