| ロンのガレ場へ 10月19日
ロンはいつも私たちと一緒にいると信じていますが、山の神様からお預かりした子であることも、確かです。 命日の最初の土曜日は、山の神様にご挨拶に伺う日です。二回目になりました。 今にも雨が降り出しそうな天気、ロンのガレ場は下から雲が昇ってきて上へと去っていく、神秘的な佇まいでした。 ①標高差600メートルは辛い 丹沢観光センターから本間の頭まで標高差600メートル、急登で登りも下りもしんどいです。 いつまで訪ねることができるのだろうか、ついつい弱気になります。 辛さの中で、良い考えが閃きました。 そうだ、登る体力・気力がなくなってしまったら、丹沢観光センターに宿泊して、下から「来ましたようっ」と叫ぼう。 きっと山の神様へ声が届くだろう…。気持ちがとても楽になりました。 ズルをしたら叱られてしまいますが、精一杯だったら許してくださると思います。 ロンは死ぬ前日まで、山へ出かけました。一人では身動きとれなくなってしまっても、心は弾んでいました。 私も周りに助けてもらって、死ぬ直前までここを訪ねます。 ②ロンの花フジアザミは鹿さんのお腹へ 出会いと別れを見守ってくれたフジアザミの花、今年は鹿さんに食べられて一つも残っていませんでした。 ロンのために一つぐらい残しておいて欲しかったな…。鹿は本来、林縁部に生息する動物です。 スギ・ヒノキの植林や開発で、彼らにとっては食料の少ない上へ上へと追いやられてしまいました。 生きるのは、辛いだろうと思います。人間の勝手に翻弄されていて、申し訳ないと思います。 ③お土産はクリタケとアカモミタケ ガレ場の手前でクリタケをゲット。 ガレ場で一休みして、神様と話しがあるだろうからとロンを置いて本間の頭へ。 途中で、キノコ袋を忘れたことに気付きました。とりあえず、ヌメリスギタケモドキの木まで。 すでに悪くなっていました。戻ると、ガレ場のすぐそばにアカモミタケ。 天気が悪いから早く帰りなさい、神様のお計らいだったようです。車に到着したとたん、雨がポツポツ。 |
| No.480 鈴子の部屋 二人山脚 |