| 俊輔・惠美さんの結婚式 10月15日
くっつき虫のてるてる坊主 10月21日に見付けました。くっつき虫でしたから、俊輔と惠美さんが作ったのだとすぐに分かりました。 式の当日はピカピカの晴天ではありませんでしたが、ほどよい天気になりました。広場へ出たら下が濡れていて式の最中に雨が降ったようでしたが、フラッシュバルーン――大きな風船を針でつついて中に入っている小さな風船を飛ばす――やブーケトスの時には青空が覗いていました。お天気の神様の予定では雨の日だったのですが、くっつき虫のてるてる坊主に頼まれて苦笑いしながら配慮してくださった、そんな空模様でした。 見付けた時に、てるてる坊主は外ではなくて部屋の中が見えるように向きを変えました。子供たちや私たちの日々の暮らしがいつも晴れていますようにと、お願いしています。 30分の差 スケジュール表によると私の着付は８時から、惠美さんのお母様は8時半。この30分の差はどうしてだろうとよく見たら、私のにはメイクの文字。普段お化粧をしないので、気を遣ってくれたようです。ありがとう！！ メイクは人によって気になるところが違うようです。今回担当の方は、ていねいにシミを隠してくれました。 こだわりの婚姻届 式後に婚姻届を出してきて欲しいと、頼まれました。時間がある時に自分で提出すればよいのにと思って、戸籍抄本を送ってあげました。それでも式後に・・・と言います。秀明さんに「二人のこだわりなんだよ」と言われて、やっと理解しました。 そう言えば、早く早くとせかしたのに和久はのんびり5月6日に提出、やっぱりこだわりがあるのかと遅まきながら尋ねてみました。雅枝さんと初めて出会った日だそうです。 記憶がない空白の時間 主賓の方たちにご挨拶に伺ったのは、覚えています。その後は真っ白、気絶したのなら理解できますが、ちゃんと行動しているのに記憶に残っていないのです。たぶん心の底の本性まる出しで、本能の命ずるままに行動したのだと思います。俊輔はＣＤを見れば分かると言いますが、絶対に見たくありません。自分の本性と向き合ったら、恥ずかしくていたたまれないでしょう――。 雅枝さんがいなかったらと考えると、ゾ−ッとします。借りた着物を脱ぐことも後片づけすることもできなかったでしょう。彼女によると、私は服を自分で着たそうです。それすら覚えていないのです。 今になると、みんなに支えてもらえて幸せだと感じています。 食べそこなったごちそう 海老を食べたのは覚えているのです。その先の記憶はなし。食べたかもしれないけれど、食べないのと同じです。今だに、心残りです。 メニューは数種類のフランス産キノコのマリネ しっとりチキンムース添え、赤座海老のポワレ 軽くスパイシーなソースで、季節のオリジナルポタージュ、産地直送 鮮魚のグリエ セップ茸 赤ワインソース、メロン、自家製ウェディングケーキ、コーヒーでした。 ショック 真夜中過ぎに玄関辺りで物音と人声がします。降りていくと、惠美さんと俊輔と友人たち。外は雨、惠美さんは寒そうでした。これから４次会に行くとのこと、朝方に帰宅するから布団を敷いておいてと頼まれたらしいのです。頭が働いていませんでした。 帰宅したら布団がなくて大ショック、がっくりしたそうです。お姑さん一日目から、意地悪なを演じてしまいました。 |
| No.590 鈴子の部屋 二人山脚 |