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ロンにとって特別な年・・・8回目の追悼登山 2007/10/14
絶対に来て欲しい、ロンの気持ちがあふれていました。 一週間以上前から風邪の兆候があるわけではないのに、共に体がだるくやる気が出ない日が続いていました。行かなくてはいけないけれど、しんどい、二人の口からこぼれる言葉はこれのみ。 早出をしないとゲートが閉められてしまう恐れがあると知っているのに、のそのそと朝食を食べて出発。ゲートは開いていました。登山口にはハタケシメジー私たちはこの山行で出会う茸はロンからの贈りもの、と信じているのですーほらほら元気が出たでしょう、という感じで。でもちょっと心配、すぐ先にはナラタケ、しかも先を期待させるようにびっしりの幼菌も。雨がポツとでも降ったらここまでにしようと話していると、ちょっとの間だけ青空。急登で心が弱くなりかけたら、初めてのハナイグチ。記念撮影をする岩の横には、これ一つだけは死守したからと小さなフジアザミの花。フジアザミはロンの花です。このガレ場で出会った時も、亡くなってすぐに訪ねた時も、咲いていました。 認められて、どこかの神社に常駐することが決まったのかもしれません。もしかしたら輪廻、次を生きる順番が回ってきたのかもしれません。 私たちには事情は分かりませんが、心はいつも一緒です。私たちのことを忘れないでいてください。また来年も、必ず行きますから待っててください。 |
| No.665 鈴子の部屋 二人山脚 |